【進路選びに。教養に。】経済学でできること、まとめ。
今回は、大学での学部選びに困っている高校生または、教養として経済学を学んでみたい社会人の方に向けて、【経済学でできること】【経済学がどれほど面白いのか】【経済学に向いている人】などを小学生でもわかる様、簡単にお話ししていこうと思います
経済学に向いている人
経済学とは、数学を使って「誰がどう見てもこっちの方が効率がいいよね」「誰がどう見てもこうする方が正しい選択だよね」というのを考える学問です。なので以下の様な人に向いています
- 無駄が嫌い
- 要領が良くなりたい
- 感覚的な考え方よりも
合理的な考え方の方が得意 - 自分の思い通りにならないことが嫌い
- 世の中を自分の思い通りにしたい
- 曖昧なものが許せない
- 本質的なことを考えるのが好き
- 哲学的なことを考えるのが好き
- 世の中の常識を真に受けることができない
経済学を一言で言うと?
数学を使って人間社会を理解するための学問!
経済学は社会科学の一種だと言われます。これに対して、数学や物理学などを使って自然を科学するのが自然科学と言われてます。どちらも基礎には数学があります。
つまり、数学を用いて曖昧さを残さず、誰がどうみても正しいと思える理論を社会に適応していく学問だと言えます。
物理が自然に対して数学を適応するものだとすれば、経済学は社会に対して数学を適応する学問だということができます。
数学ができないといけないのか?
そんなことはありません。先に挙げた経済学に向いている人、のところに当てはまっていれば問題ありません。実際のところ、数学が苦手な人というのは、何に使えるのかがわからないからやる意義が見出せず、結果として苦手になっていることが多いです。
なので実際に現実世界に使うために学ぶ、となればやる動機が明確になるので、高校までの数学が苦手だったとしても全然問題はありません。
経済学でできること
それなら具体的に経済学ではなにができるのでしょうか?たとえば、世の中の常識として不景気になると仕事を失う人が増えると言われています。 これは感覚的には正しい様に感じられますし、周りの大人たちもなんの疑いもなく、当たり前のこととして受け止めていることだと思います。
しかし実際は、不況は仕事を失う人が増えることの直接的な原因ではありません。それならば不景気に陥った時に失業者数を増加させている本当の原因はなんなのでしょうか?それは、従業員の給料が毎月ほぼ固定されていることにあります。
経済学部を考えている高校生、あるいは学んだことのない社会人の方に向けて書いているので具体的な説明はしませんが、こういった世の中にまかり通っている、感覚的には正しい大いなる間違いを見つけて、喝破することができるのが経済学なのです。
また、経済学とは覚えるものというよりも、手段として身につけるものです。たとえば、経済学でよく用いられる統計分析の手法を用いれば、文学、歴史、教育、政治、などなど人間社会のあらゆる分野に対しての分析を行うことできます。究極的に言うなら、「なんでもできる」ということになるでしょう。
そういった意味でも、特に今は具体的にやりたいことがない、というあなたでも、人間社会を生きていくための下地、基礎体力をつけるために学んでみてもいいと思います。ありたいていな言い方をするならば、「潰しがきく」学問だと言えます。
経済学と経営学の違い
それでは最後に経済学と経営学の違いについてお話します。市場を構成するのは高校の授業でも習う通り、経済の3主体と呼ばれる、企業、政府、消費者です。このうち、企業に焦点を当てるのが経営学で、3つ全てを分析するのが経済学です。
経営学は部分的に考える分だけ具体的な、企業の施策、マーケティングなどを扱うのに対して、経済学は全体的に考える分だけ抽象的な、市場全体の利潤最大化や、市場の失敗への政府の政策、消費者の消費行動、企業の利潤最大化などを扱います。
まとめ
ここまで、経済学とはなにか、なにができるのか、どういう人が向いているのかなどを説明してきました。でも、まあ、つまるところ、人が興味関心があるのは、【経済学は実生活に役に立つのか?】ということではないでしょうか?
そこで最後にこの問いに対する答えを明示して、この文章を締めくくろうと思います。「経済学は実生活に大いに役に立ちます。」この文章が進路に迷う高校生や、馴染みがなく経済学を学ぶことに踏み出せない社会人の方の一助にでもなれれば光栄に思います。